梅干しといえば、日本を代表する食生活のおかず。
1日1粒で医者いらずと言われる梅干しには、凄い効果効能が隠されているんです。
健康・ダイエット・美容効果に超強力パワーがある梅干しの効能を解説します。
梅干しの成分は薬効果が高かった1500年前
1500年程前、「鳥梅(うばい)」という青梅を燻製して鳥(カラス)のように真っ黒だったものを中国から持ち帰った遣唐使がいました。
この鳥梅は
- 咳止め
- 解毒
- 鎮痛
作用に効果が高く、薬として使用されていたそうです。
その後、平安時代には梅干しを食べる事により「疫病が回復した」と日本最古の医学書「医心方」に記載されています。
戦国時代には
- 栄養補給
- 保存食
として、戦いに向かう人達の必需食品として活躍。
また傷の消毒や伝染病予防にも使用されていたのだとか。
この頃までは、一般庶民は梅干しを口にする事はできず、位の高い人や武士しか食べられない貴重な食べ物でした。
江戸時代に入ると、庶民でも梅干しを食べる事ができるようになり「福梅茶」という梅干しにお茶を注いだお茶を大晦日などの節目に飲むようになりました。
コレラが流行した時にも、梅干しの抗菌作用が効果を発揮し、段々梅の木も増え、梅干しは食の基本として当たり前となりました。
その後更に研究が進み、梅干しには
- 健康
- ダイエット
- 美容
などの成分効果が高い食品として現代に至るのです。
梅干し効果【健康】
梅干しの健康効果の源は、あの酸っぱさ。
酸っぱさの酸味の正体はクエン酸。
クエン酸は、疲労回復にとても効果が高いと言われていますが、天然クエン酸を多く含む梅干しには11の健康パワーが隠されています。
1. 疲れ知らず
人間には「クエン酸回路」という体のエネルギーを作り出すサイクルがあります。
クエン酸回路を活発にすることで、エネルギー代謝を活発にし、脂肪や余分な乳酸を分解してエネルギーを作るのです。
クエン酸回路を活発にするには、クエン酸がないとできません。
クエン酸を大量に含む梅干しを食べる事で、エネルギーを活発にし、疲れを取ってくれる働きがあるので、疲れにくい体になると言われています。
また夏バテや疲労回復にも最適です。
2. 生活習慣病予防
梅干しには、糖質の吸収を阻止する働きがあります。
また、血糖値が急上昇するのを防ぐので糖尿病予防にも効果的。
- 血液サラサラ
- ホルモン正常分泌
も期待できるので、生活習慣病と呼ばれる血液ドロドロや高血圧を防ぐことができる天然のサプリメントが梅干しなのです。
3. 骨粗鬆症予防
梅干しに含まれるクエン酸には、カルシウムの吸収を助ける働きがあります。
梅干しと一緒に
- チーズ
- 牛乳
- 小魚
- ひじき
などカルシウム豊富な食材と食べると、カルシウムの吸収率がアップ。
女性やお年寄り、成長期の子供におすすめ。
4. 食中毒予防
梅干しに含まれるクエン酸は、抗菌作用が高く、夏に怖い
- 黄色ブドウ球菌
- O-157
- サルモネラ菌
などの菌に効果的。
夏のお弁当には梅干しを入れる人も多いですよね。
しかし、
「梅干しをお弁当に入れれば食中毒を防げる」
だけでは、 食中毒は防げません。
夏のお弁当は
- おかずもご飯もしっかり冷ましてから容器に入れる
- 保冷材もつける
などの対策をしたうえで、更に梅干しを入れるという感覚でいて下さいね。
上級者だと、ご飯は「酢飯」にしてしまうと、より効果的。
更にその酢を「梅酢」にして梅干しも添えると、食中毒予防に加え、夏の暑い時期を乗り切れる「疲れ知らず」パワーが身につくかも。
5. 胃がん予防
- 胃炎
- 胃潰瘍
- 胃がん
などの原因と言われる「ピロリ菌」は、日本人の約半数が感染していると言われています。
このピロリ菌の働きを抑制する事ができるのが、梅干しに含まれる「リグナン」。
リグナンとは、ポリフェノールの一種で
- 抗酸化力
- 炎症反応軽減
という働きがあるほか
- 心筋梗塞
- 心疾患
- 動脈硬化
- 骨粗鬆症
などの予防効果が期待できる凄い成分なんです。
このリグナン効果は 梅干し5個(大粒)食べると、約半数のピロリ菌が死滅する と言われているので、料理に取り入れて食べていきたい所。
但し、梅干しによっては塩分強めのものもあるので高血圧の方は、一度病院で相談されるといいかと思います。
6. インフルエンザ予防
梅干しに含まれる「エポキシリオニレシノール」がインフルエンザウイルスの増殖を抑制する働きがあると、和歌山県立医科大学の研究で発見されました。
梅干しだけでなく、市販で売られている「梅酢」にも同じインフルエンザ予防効果が期待できるそうです。
7. 貧血予防
梅干しには多くの鉄分も含まれています。
立ち眩みの多い女性には最適です。
8. 虫歯予防
虫歯になる原因の一つとして「唾液が少ない」のが原因ともなります。
唾液がたくさん出れば出るほど、口の中の細菌を分解してくれます。
逆に唾液が少ないと、口の中には細菌がうじゃうじゃ溜まり、虫歯の原因になります。
梅干しには酸味がたくさん含まれているので、唾液をたくさん出してくれる為、虫歯も予防してくれる作用があります。
9. 口臭予防
口臭の原因の一つとして、唾液が少ない事。
虫歯の原因同様、唾液が少ないと口の中の菌を分解する事が出来ないので口臭の原因に。
梅干しを食べる事で、唾液がたくさん出るので口臭予防になりますよ♪
10. 便秘予防
梅干しには、胃腸を活発に動かしてくれる働きがあり、腸を整えてくれます。
便秘になると、口臭体臭だけでなく、体調不良になりやすいので快便が望ましいですね。
11. 二日酔い予防
梅干しは胃腸を守る成分が含まれているので、お酒を飲む前に食べると胃の粘膜を守ってくれます。
また二日酔いの時にも、梅干しを食べる事で胃の粘膜の回復に努めてくれます。
二日酔いの時の梅昆布茶、胃に染みわたりますよね。
梅干し効果【ダイエット】
梅干しには「バニリン」という成分が含まれています。
このバニリンは 脂肪細胞に刺激を与え、脂肪細胞を燃焼させる効果がある というのです。
梅干しで有名な和歌山県では、
毎日梅干しを食べている人
を対象に、肥満度を調べるBMI値の検証をした所、たまにしか梅干しを食べない人に比べ、BMI値が低いという結果が出たとの事。
また、健康効果が高い「クエン酸」もエネルギー代謝を活発にするという事から、代謝を上げて、余分な脂肪をつきにくくする働きも。
過酷なダイエットが苦手な人は、まずは毎日梅干しを食べる事から始めてみるといいかも。
梅干し効果【美容】
梅干しを食べるとアンチエイジング効果が高いと言われています。
その理由は、梅干しに含まれる「パロチン」。
パロチンとは、元々唾液に含まれる成分で
- 血管の老化を防ぐ
- 歯や骨を丈夫にする
- 新陳代謝
- 毛髪・粘膜・肌の修復効果
が期待できるため、「若返りホルモン」とも呼ばれています。
しかし、このパロチンは30歳を超えると自然に減少してしまうため、外から吸収しなければ
なりません。
そのパロチンを含むのが梅干し。
梅干しを食べる事で、唾液がだくさん出るので、パロチンを大量生産する事ができます。
その為、 老化防止=アンチエイジング効果に繋がる という事なのです。
是非梅干し生活始めて下さいね♪
もしまずい(しょっぱい)梅干しを買ってしまっても、活用方法はたくさんあります。
是非参考にして下さいね!
まとめ
梅干しが体に良いのは分かっていても、何に良いのかまでは中々分かりませんよね。
梅干しにはたくさんの成分が含まれており、健康・ダイエット・美容効果も高いとなれば、お昼のお弁当や夜の晩酌の時のおつまみ、また焼酎の梅割りなど少し生活に取り入れていくと、体調が良くなるかも。
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