小学生の息子は試合に出れない事も多く、試合に出たとしても、団子の中に入れないどころか活躍すらできない。
本人はやる気があるが、親から見るとやる気が感じられずリフティング練習も根気よくやれない。
こんな悩みを抱えているのは私だけではないはず。
どうすればやる気スイッチが入るのでしょうか。
モチベーションを維持しつつ、やる気にさせる方法を体験談も交えて紹介します。
子供にサッカーをやる気にさせる方法
サッカーをやっている親であれば、誰しもが自分の子供が上手くなってほしいと願います。
当の本人にやる気スイッチが入らない場合
「もっとやる気を出しなさい!!」
とついつい言ってしまっていませんか?
実際に私も息子に何度となく言い続けてしまった言葉の一つでもあります。
でも「やる気」ってそもそも何でしょうか。
やる気持ち
ですよね。
やろうとする強い意志、気持ち。
そんな「やらなければならない事」って何?
やる気出せって言われても、何を?
と我が子は思っているかも。
- 走るのを?
- ドリブル?
- シュート?
- コーチの話を聞く事?
- パパに怒られないようにする事?
小学低学年ぐらいの子供って、実はこんなふうに考えています。
要は「主語のない言葉」って、子供には伝わらないんです。
「ドリブルで敵に取られない為には、周りを良くて見て横にずれながら、突破するんだよ」
ぐらい細かく言えば伝わりますが、実はこれもたった一つしか伝わっていないんです。
(周りを見ればいいのかぁ)
(横にずらせばいいのかぁ)
(突破すればいいのかぁ)
など、これらのどれか一つしか子供は理解していません。
最初は、この中のどれか一つだけまず伝えましょう。
そして、そのたった一つの事が出来たら オーバーリアクションで褒めちぎってあげて下さい。
次にまた一つ課題を与えます。
その課題が出来たら、またオーバーリアクションで褒めちぎってあげて下さい。
それを繰り返す事で、子供は目標達成できた充実感を味わい、自然にやる気スイッチがどんどん入り、気付けば自分で努力する人間へと成長していきます。
一つずつでいいんです。
1日1歩でも構わない。
これが本人にやる気にさせる方法です。
こう言い切れるのも、私はこの方法で息子にやる気スイッチを入れさせ、急上昇で上達したからです。
それには、こんな経験がありました。
▪子供がサッカーで挫折を味わった体験談
息子がサッカーを始めたのは幼稚園児。
始めた頃は、どの子もボールを手で取り合うという、サッカーのルールなど通用しないサッカーをしていましたが、コーチ達のおかげで何とか足でボールを蹴れるようになり、ドリブルができるようになり、シュートを決めれるようにまで成長しました。
しかし、何しろ練習が大嫌いな息子。
コーチが見ていない所、ママが見ていない所でこっそり練習をさぼるずる賢い息子。
そんな状態が一年程続いた頃、気付けば一緒にサッカーを始めた仲間全員の中で一番下手くそになっていました。
⇒子供がサッカー上手くならないのは何故?上手くなるにはこの方法試してみて!
運動も得意ではなかったので、団子の中に入ろうともせず、コーチにもたくさん怒られながら、しょぼんとする日も。
ドリブルができないので、試合になるとボールを取りにはいくもののカットするだけ。
ドリブルが出来ないので、どうしようもない時は遠くからでもシュートを打つ。
幼稚園児のシュートが、メッシのトリプルシュートのように決まる訳もありません。
とにかく下手を誤魔化していたんです。
そこに気付いた私は
「何故ドリブルしないの?」
と問い詰めた所、ドリブルが出来ない事が判明。
でも、同じ時期に始めた子供達はドリブルが出来ている子供も多く、うちの子はもしかすると練習をこっそりさぼっているのでは?と思った私は、練習中も目を離しませんでした。
・・・やはり出来ない事を隠して、上手くドリブルができる振りをしていたのです。
これに怒り狂った私は、今まで何をしてきたのか問い詰めました。
すると、
「練習をさぼってきたのは事実。でも気付いたら皆上手くなっていて、今更ドリブルができないとは言えず出来る振りをしていた。だからどうすればドリブルができるようになるのか、もう分からないんだ」
と泣きながら告白。
なるほど。
本人も戸惑っていたわけです。
その後、色々話し合っていくうちに練習をとにかくしたくない、友達とただ一緒にサッカーができればいいという気持ちが強い事も判明。
心の狭い私は、毎週の送り迎えの負担やお金がかかっている事を伝え、イライラが最高潮に達した時にこう聞きました。
「どうする? サッカー続ける? 辞める?」
「・・・辞める」
と答えた息子。
おいお~~~い!!!
そこは
「頑張る」
だろーーーー(ー_ー)!!
でも私も後に引けません。
「分かった。辞めよう。 だけどもしサッカーしたくなったら遠慮なく言って」
と、未練たらしい私(笑)
この時点で既に2年もサッカーを続けてきたので、本当は続けてほしかった。
男の子だから根性を見せてほしかった。
でも辞める?と聞いておいて、今の無しとも言えません。
そして、私は一旦サッカーを休会しました。
休会している間、息子がやりたかったスポーツをしてみたりラジコンで遊んだり、ボール以外の遊びをして、家でのんびり過ごしました。
ある時、息子が公園に行きたいというので、学校が終わってから一緒に公園へ行きました。
「一応ボール持って行こうかな」
と言ってサッカーボールを持ってきた息子。
公園に着くと
「ママ、サッカーしよ!」
と言うので、
「う、うん!」
と返事した私。
ボールの取り合いをしたり、私がキーパーになってシュートを打たれたり(キーパーがむちゃくちゃ怖い私)
その後、家の中でもボールを触るようになり、
(え?何? ボールアピール?)
と思った私は
「もう一度サッカーやる?」
と聞いてみました。
「・・・やる!」
やっぱりね(笑)サッカー大好きだから、本当はやりたかったんだよね。
但し、私はこの時条件をつけました。
- 練習は真面目にやる事
- コーチの話は絶対に聞く事
- 家でもボールは触る事
これが守れないんだったら、サッカーを復帰するのはやめようと伝えたら、本人は受け入れていました。
この時の「やる!」は、きっと第一次やる気スイッチだったと思います。
この間、約1ヶ月です。
その後の我が子は、今までが嘘みたいに真剣に練習するようになりました。
今まで出来なかったボール使いも出来るようになり、何とか試合でも活躍できるように。
でも今までが出来ていなかったので、いざ試合の時はどう動いていいか分からず、味方の後ろについて走ったり、味方のボールを取ってしまったり
- スローインではかかとが上がってしまったり
- せっかくパスが来たのにボールを逃してしまったり
- シュートが打てるタイミングで自信がないからパスしたり
- コーチの指示を全く聞いていなかったり。
(いっぱいありすぎ笑)
小学生になると試合も多く、そんな息子を見ていると段々イライラするようになった私(本当に心狭い)
気付けば、試合中も試合後も怒鳴るようになっていました。
それでも、頑張ると言った手前なのか、くじけずに頑張り続けた息子。
しかしある時、息子に言われました。
「もっと楽しくサッカーがしたい」
言葉が出ませんでした。
私がこの子の芽を潰してしまう所だった。
何を目的にサッカーしているんだろう?
プロになる為?
いや違う。協調性をもってほしくて。
私は元サッカー選手?
いや違う。サッカーのルールも分からないど素人のただの母親。
などと考えるうちに、急に自分が恥ずかしくなりました。
何て最低な母親なんだろうと。
数日色々考えた結果、今後一切口出しするのは止めようと決心。
もちろん挨拶や人の話を聞くという事に関しては、これからも指導していくつもりですが、サッカーに関しては支えようと決めたのです。
それをそのまま息子に伝えました。
すると
「絶対? 絶対の絶対?」
「絶対!」
「じゃ今からリフティングするけど怒らないでよ!」
「うん!」
と言った後のリフティング、嘘みたいにすんなりできたんです。
今まで練習を嫌がる息子に
「リフティングやりなさい」
と言っていた時は、上手くできなくて、それはそれは時間がかかっていました。
「今からやるから見ててね」
と自ら言った後は、目標の回数をすんなり達成。
2~3分で出来ていたと思います(それまでは30分以上)
これが第二次やる気スイッチだったのかな。
その後、私自身も、少しの事で褒めるようになりました。
褒められるとニヤッと笑います(笑)
ミスしても何も言わないようにしました。
とにかく何か一つでも出来たら褒める。
これを繰り返していったら、急成長で上達しました。
本人がやる気になり、それと共に親も褒め続けたら、こんなにも成果が変わるのなのかと、正直びっくりしました。
子供をやる気にさせるには
親が子供を信頼し、褒め続ける事が一番だと、私自身感じています。
ちなみに私をやる気にさせる方法は
子供そのもの
です。
子供が頑張れば、私もやる気が出て頑張れます。
子供に悲しい事があると、一緒に考えて解決する事で、またこの子の為に頑張ろうとやる気スイッチが入ります。
やる気スイッチが「人」だと、強いですね。
子供のサッカーはモチベーションで変わる
やる気がどれだけアップしたと言っても、モチベーションが低いと続きません。
モチベーションとは、目標に向かう為の強いエネルギー、やる気の事。
サッカーをやっている子供の多くは
「上手くなりたい!」
だと思うので、このモチベーションはかなり重要になるのですが、子供は集中力が中々ないので、モチベーション維持が難しいですよね。
これには2つの方法があります。
- 親がモチベーションを高く持っている事
- 褒める事
技術面はコーチに任せるとして、普段から親が努力するという姿を見せると、子供も頑張ります。
昔でいう「親の背中を見て育つ」という言葉が正にそれ。
子供の夢を受け止めた上で、行動するべきことを親子で話し合い、一緒に進むようにすると、子供は安心感と共にモチベーションを保つ事ができます。
また、褒める事は何よりモチベーションアップに繋がります。
気もちを高める為に、サッカーの動画や映画、アニメを見るの一つの手。
ちなみに物で釣る方法でモチベーションを上げようとする親がいますが、個人的にですが反対です。
理由は、何か物をもらえないと行動しなくなるからです。
実際にそういう事例も見てきました。
子供はある意味素直なので、次頑張った時に
「何で物買ってくれないの? じゃあ頑張るの止める」
となる可能性大。
更に、物によっては全く動いてくれなくなる可能性が出てくるので、ちょっと怖いかも。
美味しいご飯を食べに行こう!など、親子が一緒に楽しめるご褒美はおすすめです♪
子供がサッカーリフティング練習を自らやるには?
やる気にさせる方法の中で、一番難しいのが自宅でのリフティング。
ドリブルより、シュートを打つより難しいリフティング。
だけど、絶対的にリフティングは出来た方がいいです。
何よりボールタッチが確実に変わります。
その為、何故リフティングが必要なのかを子供に教える事が出来たら素直にやるかも。
リフティングで一番上達するのは「脳」であって、ボールを扱う感覚を養い、サッカーをする上で非常に重要な基礎。
ボールにスピンがかかっている時の対応や、ボールのどの辺りを蹴るとどこに弾むなど、リフティングで体感できます。
リフティングを長く安定して続けるためには、ボールに対して最適な位置に足や頭を持っていき、最適な力をボールに伝えなければいけないので、リフティングが出来ると、サッカーはかなり上達します。
リフティングが大好きで、毎日暇な時間にリフティングばかりしてる子供は、サッカー技術全般で上達が早いので、練習はさせていった方がいいかも。
「今日は5回でいいからやろ♪」
とゴールを低くして始めるのはどうですか?
うちは最初、もっと多い回数で設定していました。
しかし中々出来ないので本人はやる気すら起こらず、リフティングから逃げていましたが、
「じゃ5回でいいよ」
というと
「え? 本当に?」
と拍子抜けしていました(笑)
で5回出来ると、たったの5回でも大袈裟に褒めるんです。
すると、私から何も言われてないのにまたやるんですよ、自分から。
こうなったらこっちのもんです(笑)
最初のハードルは低くしてあげる事。
出来たら少しずつ目標を高くする。
これがリフティング練習が上達するおすすめ我流秘儀。
まとめ
子供がサッカーが好きになるように、どれだけ楽しいと思えるかは、親次第です。
私のやり方で、お子様が上手くいくかは保証はありませんが、少しでも効果があると嬉しいです。
やる気にさせるのは、親。
モチベーションを上げるのも親。
リフティング練習させるのも、親。
子供がサッカーをやっている親って、本当に大変ですね(笑)
試合の度に作るお弁当や健康管理、本当に大変ですがきっと子供は見てくれているはず。
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