前回、私の息子が引きこもりになってしまった話をしましたが、
私が暴露した途端、何と私の周りのママ友にも引きこもりの子供を抱えた人が数人いた事が判明。
今まで引きこもりと関わる機会がなかった私が、息子の引きこもりをきっかけに、引きこもりの実態をママ友に聞いてみました。
引きこもったきっかけは何?
どうやって親は対応しているの?
数人のママからの体験談や行政の人の対応法を紹介します。
引きこもりの原因はいじめから
いじめが原因で引きこもりになった子供を抱えている母親に直撃しました。
実話です。
1. いじめが原因で引きこもったら兄弟全員ひきこもった家族
3人兄弟の長男が中学生の時にいじめにあい、ひきこもってしまってしまったそうです。
それを見た弟達2人が、兄の真似をしてなのかどうか、何と学校卒業と共に兄と同じようにひきこもってしまったのだとか。
その家庭は非常に裕福で一人一つ部屋があるのはもちろん、誰も働かなくても充分な程の収入があります。
父親は仕事人間で、子育ては完全に母親任せ。
母親は基本的にのんびりした人で
「どうすればいいのかしらね~」
と言いつつ、せっせと食事を子供達の部屋に運び続けていたそうです。
そして引きこもりが数年間続き、母親はやっと行政機関を訪ねました。
「食事は一切運んではいけません」
「息子さんと1度面談しましょう」
と行政の人に言われても、この母親は
「はぁ」
と言うだけで、行動に移さなかったようです。
また行政スタッフが
「あなた方夫婦が将来死んでしまったら、子供達はどうやって生きていくの? そういうの考えた事ある?」
と聞くと
「お金はあるから・・・」
と言うのだそうです。
結局母親は行政機関を訪ね続けてはいるものの、何一つ解決出来ていないとの事。
ここの家庭は長男が最初引きこもりになりました。
お金があるからとかそういう問題ではなく、もっと子供と向き合ってほしい。
子供達も向き合ってくれていないのが分かっているから、部屋から出てこないのでは?
2. 隣の家のひきこもり中学生
以前住んでいた隣の家は豪邸ともいえるとても立派な家。
※写真はイメージです。
クリスマスには壁1面に装飾を施し、見る人を楽しませてくれていました。
隣の家庭は三姉妹で、小学校の頃から私立に通うほどのお嬢様達。
しかし、長女が中学校に進学した途端、学校でいじめにあったそうです。
その為、隣の家の長女は、私の息子が通っていた公立の中学校に転入してきました。
しかし学校に行ったのは1回だけ。
その後は家から一歩も出ず、夕方ぐらいになると、しょっちゅうヒステリックに叫んでいました。
母親は疲弊していましたが、何せ家が広いので引きこもっていても他の姉妹には迷惑がかかっていないというか。
「とりあえず様子を見ようと思ってはいるの」
と語っていた母親。
その後、私達家族は引っ越しましたが、その時も数年間は引きこもり継続だったようです。
ここの家庭は長女が引きこもりになりました。
それに巻き込まれてしまったのではないかと。
うんうん確かに女子のいじめって陰湿そうです。
ただここの親子は、親子関係はとても良好で仲も良かったので、今頃引きこもりは脱出していそうな気がします♪
3. 小学校でいじめに遭い引きこもりになった少女
保育園のママ友の小学校の娘が引きこもりになって、かれこれ半年ほど経つと聞かされました。
その娘は小学校6年生。
それまでは、明るく小さい子供の面倒も良く見るお姉ちゃんという感じで元気に学校に行っていたそうなのですが・・・
「夏のお祭りで何かあったみたいで、祭りから帰ってきてから引きこもりだした」
とママ友は言うのです。
そして
「母子家庭の子供が私の子供に対して、傷つくようなことを言ったらしいんだよね」
と語ってくれました。
シングルマザーの私としては、母子家庭は関係あるのだろうかと少しショックを受けながらも、現にママ友の娘はいじめられて引きこもってしまったのだから
母親としては、母子家庭だから育ちが悪いのだろうと思いたいのかもしれない。
「毎朝、学校の時間になると奇声を上げて暴れる。こっちが気が狂いそう。分かってあげようとは思うんだけど、同じ家の中にいるとそういう気持ちになれない」
更に輪をかけて、ママ友の母親(ひきこもっている当人のおばあちゃん)が
「この子はおかしい。精神病院に連れて行った方がいい」
と本人を目の前にして言ってしまったのだそうです。
それを聞いた本人が
「え? 私頭おかしいの? 病院行かないといけないの?」
と、急に不安になりパニックに。
ママ友が急いで
「大丈夫大丈夫!そんな事ないから」
と言ってなぐさめたそうです。
その後、学校の先生と連携を取りながら、区の行政機関にも通い、民間カウンセラーにもパパと引きこもりの本人と3人で月1回通ったりしながら一年程かけて、徐々に学校に行けるようになり、無事卒業式は出席できたのだそうです。
このママ友の場合は、学校の先生に恵まれていたそうで、担任だけでなく学校全体がひきこもってしまった当人を根気よくフォローし続けてくれた事も大きかったと言います。
またパパがとにかく協力的で、仕事中少しでも時間があると電車で片道40分の距離でも、家にいる娘の様子を見に行ったり、仕事を休んで平日一緒にカウンセリングに行ったりと、とにかく熱心に娘の為に動いてくれていました。
きっとその気持ちが娘に伝わり
「私は1人じゃないんだ」
という安心感に変わったのではないでしょうか。
ちなみにこの家庭は3人姉妹で、引きこもりになったのは次女。
各個人の子供部屋はなかったそうです。
いじめた子と顔を合わせるのが辛いと言っていた次女ですが、中学校は別々になるとの事で元気に通っているそうです(*^-^*)
パパとママがとにかく一生懸命次女の為に動いた事で、引きこもりをたった1年で脱出する事が出来て、本当に良かった♪
いじめが原因で引きこもる特徴まとめ
今回は3家族を対象に聞いた話ですが、基本的に兄弟の何番目が引きこもりやすいなどという事ではなさそうです。
そして世間から言われている「金持ちだから甘やかしている」等の、お金があるから部屋にこもっても親は何も言わない説ですが、
個人的な見解としては、確かに生活面では何一つ困らないのかもしれませんが
家が金持ち → だから引きこもる
というのは根本的に違うと思います。
家が金持ちだろうと、貧乏だろうと全て親次第なのかと。
その場合、機能不全家族の可能性もあります。
機能不全家族は、基本的に親が原因なのですが、更に深読みするとその親(祖父母)に原因があるとも考えられます。
ひきこもりが原因で家族崩壊?
いじめが原因でひきこもってしまったとしても、そのまま放置しておくと本人の為にもなりません。
自治体や行政機関は
「最低6ヶ月は様子を見ましょう」
と言いますが、いやいや6ヶ月も様子を見ていたら100%悪化します。
私の息子は最初の頃こそ
「絶対に働くから!」
と言っていたのにたったの1ヶ月で
「今の状態が心地よい」
と言い出しました。
そしてたったの1ヶ月で完全な夜型へと変化したのです。
半年も部屋にこもれば完全に思考回路も止まってしまい、外に出るのが段々怖くなります。
その為、自分を無理やり外に連れ出そうとする人は、例え家族でも敵なんです。
なので自分のテリトリーに入ってくる家族に対して、家庭内暴力や暴言を吐く事で自分の身を守り、自分の城から追い出そうとする。
その内自分の部屋だけでなく家全体を乗っ取られ、家族は支配下におかれてしまいます。
これが家庭崩壊です。
引きこもりは長ければ長いほど、脱出が難しくなります。
こうなってしまうと、民間企業や行政に頼らなければならなくなりますが、行政機関はひきこもりに対して一つ一つ時間をかけて原因を探ろうとします。
民間企業は、仕事なのでテキパキと動いてはくれますが、とにかく料金が高い!
お金のない家庭ではとてもじゃないけれど、支援し続けれないというのが現状です。
実際に私のママ友も東京にあるカウンセラーへ通い、見事克服はしたもののお金は結構かかったと言っていました。
また、働けるようになったとしても、簡単な作業でわずかな収入のみ。
働きがいもなければ生きがい、やりがいもないので少し経つと働く気力がなくなり、すぐに仕事を辞めてしまう人が多数。
それでは意味がありません。
前回の記事にも書きましたが、人は誰かに必要とされる事で幸せを感じ、生きがいを感じます。
それを手っ取り早く叶えるのが「仕事」なんです。
『働く』を幸せにする、それこそが引きこもりから抜け出せる第一歩。
- 可哀そうだから
- 人と接するのは無理だから
と親が決めてしまわないで、まずは試してみるのも手ですよ(*^-^*)
まとめ
引きこもりになる原因の一つとして、いじめが挙げられていますが、そもそもの原因は親子関係である事から引き起こされる事が非常に多いのだそうです。
親に気を使いすぎて、いつも良い子を演じた結果いじめられる羽目に。
言い返す事も、突っぱねる事も出来ずにいい人を演じ続け、自分の思いをどこにぶつけていいのか分からず、部屋にこもってしまいます。
そんな優しい子供の気持ちを一度受け入れてあげると、少しは変わるかもしれません。
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