静岡県熱海市にある来宮神社は『麦こがし』が名物となっています。
何故麦こがしなのでしょうか?
その由来と麦こがしとは何なのかを紹介します。
来宮神社の麦こがし由来
来宮神社のカフェで頂く和菓子や洋菓子には、全て『麦こがし』が使用されています。
何故麦こがしを使用しているのでしょうか。
そもそも麦こがしって何でしょうか。
麦こがしとは、大麦を炒って粉々にした粉末。
粉末に砂糖などの甘味料を混ぜて、素朴で栄養豊富なおやつとして、昔から食べ継がれてきました。
麦は食物繊維豊富で、カルシウムやカリウムまで豊富な現代人にはピッタリの栄養素満載の食材。
麦の味はきなこと似ていて、香ばしさがあります。
その麦こがしをメインにまんじゅうやソフトクリーム、シフォンなど様々なお菓子に採用し、来宮神社に訪れる人の心を落ち着かせてくれています。
でも麦ってどこでもありますよね?
何故、静岡県熱海市にある来宮神社では麦こがしを主催としたメニューなのでしょうか。
それにはこんな由来があるそうです。
来宮神社がある熱海湾で漁師が、漁業を行っていました。
網で魚を取っている所に、木像らしき物が引っかかっているのを発見したと思ったら、童子が現れました。
※童子と言えば、神の使いと言われています。
その童子が
「私は五十猛命(林業の神)である。この里に波の音の聞こえない七本の楠の洞があるからそこに私を祀りなさい。そうすればこの地の村人や来る人々を守りましょう」
と告げ、消えたのだそうです。
その後『波の音の聞こえない七本の楠の洞』を探し当てた所、この熱海の来宮神社の場所だったそうです。
それからは毎年、童子が現れた6月15日に海岸でお祭りを行うのだそうです。
※6月15日は新暦の7月15日となっており、例大祭は7月に行われます。
そのお祭りの際に麦こがしをお供えした事から、現代でもその風習を引き続き、7月の例大祭も『こがし祭』と呼ばれているのです。
ちなみに、来宮神社に祀られている大楠はヒモロ木(神籬)と呼ばれ、神が宿る木とされています。
麦を昔から神様に食べてもらっていた事で、神様の食べ物=麦として縁起が良いとされていたのかもしれません。
また7月14日、15日、16日に行われるこがし祭りでは、麦こがしを町中に撒き、この麦こがしにかかると
- 無病息災
- 身体健康
になるという言い伝えもあります。
その為、来宮神社では麦こがしを主としたおやつを作っているのですね。
ヒモロ木(神籬)とはこの大楠。神が宿っていると言われている木。
この大楠は2000年以上もこの地に根を降ろし、自然の力にも負けず未だに緑の葉をつけ、人々を守っていると言われています。
その為、この木を一周すると1年長生きできて、また願い事も叶うのだとか。
⇒来宮神社のパワースポット ご利益が上がる大楠の回り方と属性も紹介!
来宮神社の麦こがしまんじゅうとソフトクリーム
では実際に麦を使った麦こがしソフトクリームを頂きました!
ちょっと画像が良くないのですが、クリームに黒い粒粒入ってます。
最初黒ゴマ?と思ったのですが、多分これが麦です。
味はきなこっぽくて香ばしく、甘さが天然な感じがします。
もっと詳しい味の詳細はこちら。
⇒来宮神社の麦こがしソフトクリームどんな味?どこで買うのがおすすめ?
麦こがしまんじゅうは?と言うと、昔懐かしの麦の香ばしい香りがする味です。
個人的には、麦こがしソフトクリームがおすすめです。
⇒来宮神社のカフェおすすめ3選。人気メニューや営業時間も紹介!
まとめ
来宮神社では、麦こがしだけでなく、
- 橙(だいだい)
- ところ
- 百合根
も有名だそうです。
その理由が、来宮神社の御祭神が熱海に着いた時に上記の4点をお供えした所、神様が大変喜んだという話が古い日記に記されていたのだそうです。
そういえば、伊豆ではところてんが有名。
それもこれも来宮神社の御祭神のおかげなのかな?
⇒来宮神社観光まとめ|お守りや御朱印、パワースポット、カフェ、駐車場を紹介!
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