鬼滅の刃の教育的問題点は残酷さと感動が紙一重な所。子供の脳への影響は?

キメツノヤイバ 鬼滅の刃

鬼滅の刃の問題点。

うちの息子が友達の家で鬼滅の刃を見てきました。

そこで私に語ったのは

  • 「鬼の首を斬らないと、鬼は死なないんだ」
  • 「鬼になると人を食べるんだよ」

ということ。

いやもっと感動的なストーリーのはず。

それでも息子の記憶に残ったのは、斬る・喰うだった。

鬼滅の刃の教育的問題点を個人的に検証してみました。

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鬼滅の刃の問題点は残酷さと感動が紙一重

※鬼滅の刃を批判する記事ではなく、あくまでも個人的意見です。

 

ずっと謎でした、というよりも今も謎です。

  • 鬼滅の刃って普通に子供に見せても大丈夫?
  • 教育的にどうなの?

ということが。

ハテナ

 

鬼滅の刃って描写が結構えぐくて、それでいて内容もグロイ。

人間が鬼になる時は、

  • ほぼみな家族を殺されたりだとか
  • 仲間を裏切って自分だけ助かるために鬼になるのだとか

 

また、鬼にならずにただ殺されるときでも、鬼に食べられたりもする。

鬼を倒すときには、鬼の首を斬らないと鬼を倒すことができないと言う。

 

このような描写は、代々教育的に良くないとされてきたのではないだろうか。

 

実際に私自身、このような絵やストーリーが苦手で、鬼滅の刃は見たことがなかった。

ある時、息子がお友達の家に行ったときに、一緒にアニメを見たらしく、家に帰ってきた途端

「ねーねーママ!鬼滅の刃のアニメ見た!!!」

というではないか。

 

ホラーや首切り系の映画を一切見ない私は、当然ではあるが息子にも見せたことがない。

私自身が嫌いということよりも、子供は純粋なので

  • 「首切ると勝ちなんだ」
  • 「人間を食べたらパワーアップするのか」

などと、違う解釈で見られたら嫌だとも思っていたから。

 

こんな解釈をする子供は稀だとは思うが、私は心配性なので先の先まで考えてしまう。

なので、息子には鬼滅の刃の「き」の字も隠していたほど。

 

なのに、お友達の家に行けば、一瞬で私の呪縛が解ける。

友達と見た、という興奮も加わり

「鬼を倒すには、鬼の首を斬るんだよ!あーママは見れないかもね」
「鬼は人間を食べるの。それも結構グロイからママには無理だよ」

と、自慢気に話してくる息子。

 

「く、首を斬る…?そんなの見れたの?」

「そうだよ。首を斬るんだよ。うん普通に見れたよ。怖くなかった」

 

嘘だ。

普段、たまたまテレビで怖い映画のコマーシャルが流れただけでも、すぐに手で目を隠す息子。

小さい頃、ディズニーシーの夜のショーが怖くて、ずっと手で目を隠していた息子。

ゴキブリが出ると、ギャーギャー言って走り回る息子(関係ないか笑)

 

そんなビビりの息子が、いきなり鬼滅の刃を克服できるわけがない。

きっと友達の手前、

「俺だって見れるもんっ」的な意地で一緒に見ただけだろう。

 

何より一番びっくりしたのが、その後ずっと鬼滅の刃の話をすること。

これほどまでにはまる鬼滅の刃が、正直恐ろしくなった。

 

そこで、ジャンプで確認することにした。

鬼滅の刃のページを開いて、すぐにサクッと人を斬るシーンがあった。

 

サクッと切る。

ずばっとではなく、サクッと。

血だらけでぐじゅぐじゅになっている登場人物。

 

なんだなんだこの漫画は。

それも絵の書き方がグロイ。

う…苦手な描写のやつだ。

 

すぐにページを閉じた。

え?

こんなのを息子は見たの?

 

いやいかん。

これは教育的にもいかん。

絵もかなりえぐいぞ。

 

悪いことをしたら人を斬ってもいい

そんな解釈されても困る。

 

ぐじゅっと身体が爆発するのとか、普通に見るなよ。

「鬼になった理由が可哀そうなんだよ、ママ」

知らんがな。

 

昔、昭和の時代に「8時だよ!全員集合!」という、志村けんや加藤茶たちドリフターズのコント番組が夜にあった。

裏番組でやっていた、ビートたけしと明石家さんまの番組も好きだった。

 

でも、両方

  • 下品
  • 教育的に良くない

と言われ、教育委員会から苦情が出たこともあったそう。

 

では、鬼滅の刃はいいのか。

絵はそこそこのグロさだけど。

 

ではなぜ、日本を揺るがすほどの人気があるのか。

それが「話の内容」

 

家族を全員殺され、唯一残った妹は鬼にされる。

なんとか人間に戻すために修行して鬼殺隊に入り、鬼のボスを倒すストーリー。

 

数々の鬼と出会い、その鬼たちが鬼となった理由や死ぬときのシーン、仲間を助け合うシーンなどは涙なくしては見られないとの声も多々。

「とにかくいい話なんだよ!」

私の周りの人々も皆そう言う。

 

感動するのは、分かる。

だからと言って、どんな描写でも子供に見せてもいいの?

 

鬼滅の刃の問題点は

  • 残虐さから生まれる感情のコントロール
  • 仲間を助ける仲間愛

が隣り合わせにいることではないかと、個人的には検証する。

 

年齢によっては、鬼滅の刃の殺し方や死に方を見ることで、感情がコントールできなくなると言うのだが。

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鬼滅の刃が子供の脳に与える影響

ニュースポストセブン」のサイトで、発達心理の専門家に鬼滅の刃がもたらす影響の取材をしている記事がある。

そこにはこう書かれていた。

暴力シーンに曝露されることは、その後の子供の心にネガティブな影を落とします。攻撃的な行動や考え方、怒りの感情などに関連すると多くの研究で報告されています。

 

攻撃をするシーンを見ると、攻撃の仕方や感情をそのまま受け取ってしまうということ。

一度、能にインプットされたその感情は、その後

  • 攻撃的な行動や考え方
  • 怒りの感情

に関連するとの研究結果も出ているそうです。

 

暴力シーンをインプットしてしまった子供は、その後違うシーンで同じような場面に出くわしたり、映像で見たりすると、自然と怒りも湧いてくるのだとか。

また、年齢が低い子供は逆にトラウマになってしまう傾向が高く、傷つきやすくもなるのだと言います。

 

善悪の判断や文脈の理解をせずに強い刺激に晒されると、見たまま聞いたままを真似します。“強い者がヒーロー”といった単純な捉え方をしがち

という文面も。

 

これは、ドラえもんで例えると、ジャイアンにならないとヒーローにはなれない、ということになる。

ジャイアンと言えば

  • 暴力で支配
  • お前のものは俺のもの

戦いに勝つ者だけが勝利を収める世界となる。

 

では結局のところ、鬼滅の刃は子供の教育上見せてもいいものなのか、どうなのか。

個人的に思うのは

良いか悪いか判断できる年齢なら見てもOK

なのではないかと思う。

 

息子がまだ幼児の時、あるお友達でとても暴力的な子がいた。

その子は誰に対してもそんな感じで、常に誰かともめていた。

 

ある時、とうとうクラスの女の子を棒で殴ってしまい、大きな問題となった。

たまたま、暴力を振るった男の子のお母さんと公園で出会ったときにその話になり

「うち、ウルトラマンが大好きで戦いごっこばかり家にしてるの。だから叩いちゃったのかな」

と言っていた。

 

その家庭は家族全員がウルトラマンが大好きなのは知っていた。

一度クラスの親子全員でカラオケに行くことになり、そこでママとパパがウルトラマンを熱唱していたから。

 

まぁ、ウルトラマンのせいかどうかは、母親が息子に対して公園でもビンタしているのを何回か見たことがあるので怪しいが(笑)話を信じたとすると、アニメの影響が大きいのは納得できる。

 

特に幼児は何でも吸収してしまう時期。

  • 人を殺す
  • 首を斬る
  • 人を喰らう

これらを日常化してしまうと、子供は歯止めが利かない。

 

これをしていいのか・ダメなのか

大人であれば、鬼滅の刃の描写がどれだけグロくても、内容が上回っているならそれでいい。

 

でも幼児や小学低学年はどうだろう。

そもそも、鬼滅の刃の映画はPG-12。

 

つまり12歳以下は、親と一緒に親の指導の元、映画を見ましょうというもの。

いやでも、親の方が鬼滅の刃に熱狂しているのに、どうやって説明するのだろうか。

 

絵のグロさよりも、話の内容で話が盛り上がるのではないだろうか。

幼児の脳はスポンジのように何でも吸収すると言われている。

 

知能教室に入れば、知能が上がる。

豊かな人間性が育ち、人を傷つけずコミュニケーション能力があがる。

 

それと同じように、残虐な映像を見せ続ければ、それが当たり前だと脳は認識し、残虐になる可能性はなくはないのではないか。

なので、自己判断がしっかりと出来る年齢になるまで、グロイ描写や暴力的なシーンがある映像は控えたほうがいいのではないかと、個人的には思う。

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鬼滅の刃を子供の教育的観点から見ると…

教育的観点から見ると、私は中学校に上がるまでは「×」かと思う。

 

例えばワンピース。

ワンピースも次から次へと出てくる敵を倒しながら、海賊王を目指すルフィの物語。

鬼滅の刃でも、次から次へと出てくる鬼を退治して、妹を人間に戻すという話なので、内容的には同じと言えば同じ。

 

また、ワンピースも鬼滅の刃も、相手を殺してしまうことには変わりない。

しかし、死ぬ場面が

  • モロ死んだ
  • 何となく死んだっぽい

のか、ここが違う。

 

ワンピースでは、倒して死んだはずの敵が後で出てきたり、仮にゾロが敵を斬ったとしても、血のようなものは一瞬にしか見えず、そもそも瞬時に斬られてる感がある。

 

でも鬼滅の刃は、モロ斬られてる。

そしてその斬られてる箇所が、ざっくり割れて、どっぷり血が出て、ぐしゃっとなって死ぬ。

 

これを小学生までの子供に見せるのには、正直勇気がいるのではないかと個人的には思う。

トラウマになってしまったらどうしよう…と思う親もいるほどで、おすすめとしては小学校でも高学年、もしくは中学生以上。

 

「これはあくまでもアニメなんだ」

と割り切れる年齢、もしくは親がしっかりと指導してあげて理解できる年齢

 

それを考えると、意外と小学生が微妙だったりする。

小学生は、子供の面と大人の面を持ち合わせる年齢。

色んな事を吸収しやすい時期。

 

今後の「教育」という点では、考えていきたい作品でもあると思う。

 

ちなみにうちはその後、一切見せていません。

理由はやはり、描写がえぐすぎること。

 

後は、鬼滅の刃の話を話すときの息子が

  • 「鬼の首を斬っちゃうんだよ!」
  • 「鬼は人間を食べるんだよ!」

とか、話の内容よりも

  • 食べる
  • 斬る

の方がかなり印象に残っているなと感じたこと。

 

これは怖いな、と思いました。

水の呼吸をもっと極めろ、息子よ(笑)

 

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まとめ

鬼滅の刃を見ていない、と周りの知人に話すと

「えーーーーーーーー!? なんで???」

と言われる。

また、息子の友達でも鬼滅の刃を見ていないのが息子ぐらいだそうで、話についていけないのだと言う。

そして私も息子も周りに言われることは

「鬼滅の刃、マジでいいから見て!」

あぁ、みんな鬼滅の刃脳になっているんだね。

スマホが出てきてから、皆スマホに憑りつかれ、歩いているときもどんな時でもスマホが手放せなくなったのと同じように、鬼滅の刃を手放せなくなった時代がやってきた。

「脳」的にはどうなんだろうか…。

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